キャバクラにハマり過ぎた男の話

この話は美咲が前のお店にいた時の話なんだけど。

そのお客さんは普通のサラリーマン。

見た目もこれといって特徴のないごくフツーのひと。

仮にTさんとしておく。

Tさんは毎日お店にやってくる。一人でやってくる。

それも開店と同時にやってきて、閉店ギリギリまでいる。

毎日だよ?いったいどのくらいのお金がかかると思う?

キャバ嬢に恋をした。でもお目当てのキャバ嬢が休みの日も来る。

そんな日もやっぱり開店からラストまでいるんだ。

キャバ嬢にハマったというよりも、きっとキャバクラにハマったんだ。

彼にとってお店は未知のパラダイスだったのかも知れない。

でもキャバ嬢は裏でみんな言っていた。

「Tさん、もう終わりだよ」

Tさんは銀行、カード、持っているお金のすべてを使い果たし、

裏金にも手を出し、かなりヤバイ所からお金を借りているらしい。

「もうすぐ終わりだよ」

美咲はその後すぐにお店を辞めてしまったから、Tさんがどうなったか知らない。

でも時々思い出す。ひとりぽつんと座る、彼の青白い顔を。
posted by 美咲 at 14:02 | キャバクラ裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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